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*BURMA(ビルマ) はじめてビルマ(現ミャンマー)という国を知ったのは、新聞の大きな見出しからだった。1983年に起こった「ラングーン事件*1」を伝える大きな文字と、爆破された競技場の粗い粒子のモノクームの写真。当時はまだ子供だったので、その事件の背後に何があるのかなんてのは全く知る由もなかったけれど、何やら恐ろしい事が起こったんだなぁと言う事くらいはすぐに分かった。それと同時に「ラングーン」という香しい響きに、楽園的な世界を感じとっていた。 その後、この国の民主化運動の広がりと共にアウンサン・スーチーさんの名を知るようになっていく。現政府が鎖国的な政策を取っている為なかなか情報が得にくいけれど、2003年8月以降、悪名高かった強制両替の撤廃で訪れやすくなった。 バガンの遺跡群をどうしても見てみたかった事と、ほぼ鎖国状態にある国がどういうものなのか?というのが興味を引いたので行ってみる事にした。 *1)ラングーン事件(Rangoon bombing): 1983年10月9日、ビルマの首都ラングーン(現在のヤンゴン)にあるアウンサン廟へ献花に訪れた韓国の全斗煥大統領一行を狙った爆弾テロ。韓国は北朝鮮による組織的な犯行と主張、北朝鮮は韓国による自作自演の陰謀だと主張。当のビルマ政府は北朝鮮による犯行と断定し、北朝鮮との国交断絶、国家承認の抹消という措置を取った。 (Dec. 2005 ) |
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